宮城で感じたこと
年末年始を仙台で過ごしました。
元日に石巻へ足をのばすと、日和山という海を見おろす山の上に神社があり、参拝客が列をつくっていました。その日はおだやかな海でした。町の道路は新しく、お正月で休んでいる商店街のシャッターには鮮やかな絵が描かれていて、街頭のスピーカーからは小さくジャズが流れ、コンビニの壁には「ここまで波がきた」というしるしがありました。
仙台のお店では、トイレを借りるたびに気になることがありました。手を乾かす機械を使う人がほとんどいなかったことです。節電時の影響が習慣を変えたのかもしれないし、たまたまかもしれません。
宮城での年末年始、傷痕や過去というものは、実は風化するのではなくて、姿や印象を変化させていくものなのかもしれないと考えながら美味しい牛タンを食べました。
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