卒業式シーズン
3月中・下旬、卒業式のシーズンですね。晴れ着に袴姿の女性の姿が街中でよく見受けられます。
実は私の娘も今年大学卒業で、卒業式に行ってきました。女子学生のほとんどが袴姿で華やかな雰囲気でした。大学の卒業式は正式には学位授与式というのですね。各学部の総代が順に学部長から学位を授与されて、その後、総長(学長)や来賓の挨拶という流れはどこも基本的には同じでしょう。数十年前の自分のときにどんな話がされたかまったく覚えていませんが、親として参加したときには内容がよくわかりました。常に学ぶ気持ちを持ち続けるとか、学んできたことにとらわれず求められる分野で力を発揮するようにとか、どこでも言われるような話ですが、確かに社会に出てみて実感することですね。
そんなこんなでしたが、卒業式は本人の卒業式ですが、家族にとっても一区切りのときではありました。
(O)
「春」だからといって
春を別れと出会いの季節というのは嫌いです。ご都合主義な風潮だと感じてしまいます。
皮肉っぽい見方をするのには、自分が転校生として過ごし、春じゃなくたって別れも出会いもある、と小さい頃から思ってきたことも関係するかもしれません。
別れは突然訪れることもあります。悪い予感が現実となることもあります。
「あの震災から5年」経ちました。
時間の区切りでみつめるべき事柄もありますが、大切なものを失う悲しさは時間で区切ることはできません。昼も夜も、季節も年数も、時間なんてものは作用せず、悲しみに出会ったら別れることはできません。
それを背負ったり抱えていることが辛いときは、おんぶやだっこをしているんだと言いかえて、あやしながら生きていくほかありません。
【S】
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