公園通り雑記帳

オリンピック

   

札幌のコロナ感染発生状況は4月後半から増加傾向にあり、まん延防止措置や緊急事態宣言が必要ではと言われていましたが、道や政府では模様眺めが続いていました。5月5日にオリンピックテストマラソン大会が終わった途端に道はまん延防止措置の適用を求めたわけですが、とき既に遅く、今や札幌の感染状況は人口比で全国最悪になってしまいました。マラソン大会を終えるまではまん延防止措置を言い出すことはできなかったのではと思わざるをえない経緯です。
札幌の現状は、このさきオリンピックを実施しようとすればどうなるかを示していると思います。しかも、外国から何万人と入国する以上はウイルス検査をすり抜けてしまうケースや行動ルールを守らないケースが発生するでしょうから、これ以上の惨状となるでしょう。
中止すればIOCから賠償請求されるとも言われています。法的には可能かもしれませんが、実際そんなことをするでしょうか。IOCとオリンピックのイメージは地に堕ち、今後開催地に立候補する都市はなくなるかもしれません。また、仮に賠償させられたとしても、開催を強行した結果の感染爆発により失われる命と甚大な経済へのダメージを超えることはないでしょう。どう考えても中止しかありません。
しかし、政府は実施の方針を変えません。よほどの利権があるのか、それともオリンピックが始まってさえしまえば国民は熱狂してそのあとの選挙に有利になると考えているのか。いずれにせよ人々の命と生活は視野の外のようです。日本国民はいつまでこのような政権を是とするのでしょうか。【T】

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