公園通り雑記帳

広辞苑2

   

3月に広辞苑の新たらしい版について書きましたが、もう一題。
作家の井上ひさし氏のエッセーで、新しい辞書を買ったときに最初に必ず引いてみることばがありそれは「小股が切れ上がる」、というのを思い出しました。女性の姿かたちを形容することばですが、確かに、分かったようで分からないですね。広辞苑の第5版では「女のすらりとした粋な体つきをいう。」とあり、第7版では「女の足が長くすらりとした粋な体つきをいう。」とあり、少し説明が違っていました。なるほど、新しい方が具体的でわかりやすくなった感じですね。辞書も進化しているということのようです。

(O)

 - 未分類

風の強い町

   

4月上旬に函館へ行きました。観光シーズン前のまだ寒い時期ということもあったでしょうが、町に活気はありませんでした。

15年程前にはすでに衰退し始めていて、函館特有の沈んだ雰囲気も手伝い(観光客は気がつかないかもしれません)、地元民はよく「さびれた町」という表現を使っていました。

函館には町として2つの拠点があります。JR函館駅前と五稜郭公園近く。百貨店もそれぞれに1店ずつあるのですが、駅前のお店は閉鎖予定です。新幹線の恩恵があるようには思えません。空きビルや、シャッターがおりている店ばかりでした。

それでも、旭川在住者によると「函館はまだ良い。旭川はもっとさびしいよ」とのこと。

私が生まれたころの函館や、かつての旭川は「街」だったような気がします。今では「町」なのかな……と感じます。

函館は風の強い町です。海からやってくる風は強くつめたく、さびれ具合を余計に感じさせました。

【S】

 

 - 未分類

■前の記事へ
風の強い町
■次の記事へ
窓からの景色